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北九州市立美術館分館「幕末・明治の浮世絵」を見てきました

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リバーウォーク5F 北九州市立美術館分館の「幕末・明治の浮世絵」を見てきました。

ゴッホやロートレックなどヨーロッパの画家達が浮世絵から影響を受けていたという話はよく耳にしますが、幕末・明治には逆に西洋の影響を受けて浮世絵は変化していったようです。
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そんな時代の変化に応じて多彩に展開していった浮世絵の数々を紹介した展覧会が今回の「幕末・明治の浮世絵」です。




まずは時代の変化とともに生まれた新しいジャンルを紹介。
写真が普及していなかった時代なので当時は庶民に文明開化を伝える役目があったのでは、といった絵が並びます。

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西洋からもたらされる最新の文化を取り入れ発展していく横浜の様子を描いた「横浜絵」。

日本の浮世絵の手法と色遣いで西洋のドレスや建物などが描かれているその絶妙なバランスが面白いです。

当時の最先端の生活が垣間見られます。







次々に導入される新しい文物を描いた「開化絵」。
当時の街の様子も活き活きと描かれていて、タイムスリップしたような気分になりますよ。
こちらはなんと当時の銀座の様子! メインストリートは洋風煉瓦造り2階建て家屋で統一されていたんですね。
お洒落です! 
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ゴシップや事件を錦絵と文章で紹介している「錦絵新聞」なるものも存在!

そのクオリティーにビックリです。平易な文章と躍動感あふれるイラストで記事の内容が伝わってきます。

当時は写真の代わりに浮世絵がニュースを伝える役目を果たしていたんですね。





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チラシにも使われた歌川幾英の≪憲法發布式祝祭圖≫は大日本帝国憲法が発布された日の様子を描いた作品。
作品全体に広がる赤色が印象的でお祝いの熱気が伝わってくるようです。
絵の左下にはこの絵が出版された日付が入っていて興味深いですよ。




既存の様式を引き継ぎつつ発展していった浮世絵もあります。

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その一つが、現代でいえばスターのブロマイドとでもいうべき「役者絵」。
役者絵の特徴は上半身をクローズアップして描く<大首絵>という手法。
それぞれ、その役者の家紋などを使い、イメージに合わせたデザインになっていて、かなりイイ感じです。ファンはコレクションしてたんでしょうね~。なんと、当時の「市川団十郎」も発見しちゃいましたよ。

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そして、浮世絵といえば「美人画」ですよね。

ひとくちに「美人画」といっても作者によってかなり顔の印象が違うんです。

注目は月岡芳年の「風俗三十二相」シリーズ。「○○そう」(はずかしそう、さむそう等)と題して女性の様々な表情を鮮やかな色彩で描いたシリーズです。

今までの浮世絵にはないような女性の魅力的な表情やしぐさはもちろん、作品から知ることのできる当時のファッションが鮮明に描かれていて、もう釘付けです。




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葛飾北斎や歌川広重で有名な「名所絵」も町の変化とともに変わりました。

目を引いたのは同じ浅草の風景を江戸時代と明治時代のそれぞれの浮世絵で比較したもの。
今まで青色が主流だった名所絵が明治時代には新しく導入された赤色の染料が目立ちます。
また、建物の様子も変わっていて興味深いですよ。




そして最後に"最後の浮世絵師"と称された小林清親と月岡芳年の紹介。

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「光線画」と称する一連のシリーズが印象的な小林清親。

「ん?なんか他の浮世絵と印象が違うな...。どうしてだろう?」と思っていたら、浮世絵の特徴的な輪郭線が省かれているんですね。
もう一つの特徴は光や水の表現。そういえば従来の浮世絵には陰影や水の表現ってあまり見かけないですよね。そういった西洋からの手法を取り入れた、とっても印象的で暖かみを感じる素敵な絵が並びます。






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浮世絵ファンの中でも人気の高い月岡芳年。
彼の晩年の代表作「新形三十六怪撰」から数点を見ることができます。

人物の動きが活き活きと伝わる躍動感のある構図は思わずぞくっとしてしまいます。

よくみると、うっすらと髑髏(どくろ)が描かれていたり、着物を着た女性の障子越しの影がキツネだったりと、色々なしかけもあって、観ていて飽きません。







こんな興味深い浮世絵ですが、機械印刷の量産性におよばず残念ながら衰退してしまいます。
でも、当時の新時代の到来に湧く様子が伝わってくる幕末・明治の浮世絵からは活気が伝わってくるようで、かなり見ごたえがありましたよ。

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さて、すっかり浮世絵の世界に浸った後はグッズコーナーへ。


鮮やかな色遣いが綺麗なポストカードは一枚84円也。
浮世絵関連の作品集やカレンダーもあります。





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←こちらはなんと、金魚やネコ、人物など、浮世絵の図柄を用いたぽち袋や付箋。
こんなの見たことないです!

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最後に紹介するのは「うつし金蒔絵」。⇒
シールになっているので貼りつけはとってもカンタン!
ケータイ電話などにデコレーションすれば、あっという間に和物アイテムの出来上がり♪




こんなに濃い内容の展覧会がこの観覧料で見られるなんて驚きです!

「幕末・明治の浮世絵」は12/11(日)まで開催。この機会に浮世絵の世界に足を踏み入れてみては?
学芸員によるギャラリー・トークも開催予定ですよ!


■「幕末・明治の浮世絵」
■日程:開催中~12月11日(日) ※会期中無休  
■時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)
■観覧料:一般300(200)円、高大生200(100)円、小中生100(50)円
※( )内は20名以上の団体料金

≪学芸員によるギャラリー・トーク≫
◇11月5日(土)/11月19日(土)/12月3日(土) 各日14:00~
 ※参加無料(観覧料が必要です)

■リバーウォーク北九州 5F 北九州市立美術館分館 
■TEL:093-562-3215

2011年10月28日 14:09 記事URL

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