山海塾『卵を立てることから-卵熱』 11月1日(日)公演決定!!
約30年に渡り、世界43カ国で国際的に活躍している舞踏カンパニー・山海塾。
その代表作山海塾 代表作 『卵を立てることから卵熱』 が、なんと!北九州に初登場します!!
今日は、山海塾・主宰の天児牛大(あまがつうしお)さんが記者会見にいらっしゃるという事で
北九州芸術劇場にお邪魔してきました~~♪

◆天児牛大(あまがつうしお)/山海塾主宰・振付家・演出家・舞踏家
1975年に山海塾を創設。1981年よりフランス及びパリ市立劇場を創作の
拠点とし、1982年以降、およそ2年に1度のペースでパリ市立劇場にて
新作を発表しています。1982年以降の作品はすべてパリ市立劇場との
共同プロデュース。厳しく作品の質を問う同劇場が、25年以上にも渡り
共同プロデュース形式で創作を支援し続けているカンパニーは、
世界でもわずかしか存在しない。
天児さんは、想像していたよりも小柄で凛々しい印象の方。
ダンサーらしく姿勢が良く、すっと立った姿がとてもきれいでした。
動きを表現する時の言葉づかいも独特で、山海塾の独自の美学を垣間見たような気がしました。
そんな天児さんが語って下さった 『卵を立てることから-卵熱』。一体、どんな作品なのでしょう?
この作品は、1986年4月にフランスのパリ市立劇場で初演され、パリの
観客から大絶賛されました。同年の8月に行われた日本初演では、
大谷屏風岩という栃木県・宇都宮市の採石場跡地で行われ、
朝日グラフで「太古の人たちの息づかいがどこからか聞こえてきそうな
洞穴の中で、それは生命の根源を思い起こさせる見事な表現」と
評されました。これまでに32カ国137都市で上演されてきた人気作品で
水と砂を用いた印象的な舞台美術や音楽が特徴的なのだそうです。
ただ今回以降はしばらく上演をすることがないかもしれないとか...。
もしかしたら最初で最後になるかもしれない北九州での『卵熱』の公演...。これは絶対見逃せない!!
卵が立っている状態は人間が立っている状態に似ている!?
卵が立つ時、卵と机の接地面はとても小さいのですよね。でも私たちが
立っている時というのも、地面と接しているのは極小さな足の裏
1点のみなんです。 言われてみれば確かに__。
卵は、卵の真ん中から地球の中心に向かって一本の線が通った瞬間に
スッと立つそうなのですが同じように私たちが立っている時も、身体から
地球の中心に向かって1本の線を引く事が出来るのだそうです。
そう聞くと「立つ」という当たり前の行為が、すごく不思議な事のように
思えてきます。「卵が絶妙なバランスで立つように、人が立つ姿にも
危うさと美しさが共存していると感じるんです」と天児さんもおっしゃっていました。
世界各地に残る「卵生神話」
もうひとつ『卵』に関心を持ったきっかけとして、天児さんは世界各地に残る「卵生神話」
(〝生命は卵からうまれた〟という内容の伝説)についてもお話しして下さいました。
世界中で公演を行う中で、文化の違いに直面すると同時にそれを超えた人間としての
共通項のようなものも感じるようになったという天児さん。「卵生神話」には「人が生命の
神秘性と対話して生み出した共通の物語性」を感じるとおっしゃっていました。
そして卵のもう一つの特徴は、殻が破壊されることで何かが生まれるという、
「破壊」と「生成」の共存。確かに卵から鳥の雛が孵る瞬間をテレビで見たりすると、
何とも言えない感覚ってありますよね。身を守ってくれる殻を破ってあえて危険が
いっぱいある世界に出てくる不思議というか...。
もちろん雑多な世界だからこその面白さがあるわけですが...。
「水と砂」-「破壊と生成」の美学
そんな破壊と生成が同時に共存している様を描くのが、この作品に
用いられる舞台美術なんです。天児さんの説明によると、舞台上には
浅いプールがおかれ、そこに一条の水と砂が延々と
落ち続けるのだそうです。水は生命の源ともいわれるように、
そこから生命をはぐくむようなイメージがありますよね。一方、砂には
色んなものを飲み込んでいって「無」に変えていってしまうような、
建物や人の命が朽ち果てた先にある光景という印象があります。
なんとなく難しいイメージのある舞踊の世界ですが、こうしてその作品世界を言葉にしてもらうと、とても興味が
湧いてきたリバ・ナガタ。『卵熱』は山海塾の他の作品に比べ少し雰囲気が異なる作品で、楽しんで鑑賞できる
要素も多いそうなので、これまでに山海塾の作品を観たことがある方にも、初めて舞踏作品に触れる方にも
おすすめだそうです。また天児さんは、「作品の印象は観る人それぞれの生活やその時々の心理状態が
反映されているものなので、じっくりと作品と対話をして、自分なりの作品のイメージを膨らませてほしいです。」
とおっしゃっていました。
普段あたり前に思っていたことや感じていたことに、改めて興味を持ち気づかされる事となった今回の記者会見。
う~~む...。リバ・ナガタは『卵熱』からどんなイメージを受け取るのでしょう...
山海塾 代表作 『卵を立てることから卵熱』 なんだか楽しみになってきました♪ (^ΨΨ^)
みなさんも、こんな素晴らしい作品を北九州で鑑賞できる貴重なチャンス★ ぜひお見逃しなく!! \(≧▼≦)/
【演出・振付・デザイン】天児牛大
【舞踏手】天児牛大・蟬丸・竹内晶・市原昭仁・長谷川一郎
【日程】2009年11月1日(日) 14:00開演 ※開場は開演の30分前
【会場】北九州芸術劇場 中劇場

